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体外受精・顕微授精

体外受精(ART)とは

体外受精(ART)には卵子に精子をふりかけて受精させる一般体外受精(コンベンショナル)と、顕微鏡下で精子を卵子に直接注入する顕微授精(ICSI)があります。

一般体外受精(コンベンショナル)

一般不妊治療(タイミング法や人工授精)では妊娠されなかった場合や、卵管の閉塞など卵管性の不妊などの場合に行います。処理後運動精子数が一定基準値を上回った場合に適応となります。

顕微授精(ICSI)

一般体外受精を行うのに必要な数の運動精子を得られない場合(男性不妊)や、一般体外受精では受精しなかった場合(受精障害)に行います。

体外受精(ART)の流れ

1. 卵巣刺激法

●ロング法

体外受精の前周期から、排卵を抑えるためのGnRHアゴニスト(点鼻薬)を用いながら、月経3日目より卵巣刺激の注射(hMG.FSH等)を投与します。

●ショート法

体外受精周期の月経開始後、排卵を抑えるためのGnRHアゴニスト(点鼻薬)を用いながら、月経3日目より卵巣刺激の注射(hMG.FSH等)を投与します。

●アンタゴニスト法

月経3日目より卵巣刺激の注射(hMG.FSH等)を投与し、卵胞径が14‐15mmに発育した時点から排卵を抑えるためのGnRHアンタゴニスト(注射薬)を投与します。

●クロミフェン(+hMG/FSH)法

月経3日目より卵巣刺激のクロミフェン(内服薬)を投与します。場合により、hMG・FSH等の注射薬も併用します。

患者さまのホルモン値やこれまでの経過を考慮して、刺激の有無や注射の量・種類を決定しています。患者さまそれぞれに合わせた方法を選択することで、より良い状態の卵を育てるように心がけています。

2. 採卵

直径20mm前後に育った卵胞に針を刺し、卵胞液を吸いとります。この卵胞液の中から卵子を回収し、受精させるまで培養器で保存します。

3. 採精・精子の調整

採卵に合わせ精子を採取(採精)します。
射出された精液には死滅精子や細菌、白血球など受精の妨げになるものが含まれています。密度勾配遠心分離により、運動性の高い精子を回収します。

●精子の処理

4. 受精・培養

精子の所見によって、一般体外受精または顕微授精を選択します。受精が確認できた受精卵は培養器で培養します。

2PN

体外受精翌日の受精卵
父親由来の核と母親由来の核が見られる

初期胚
3日目の受精卵

胚盤胞
5日目の受精卵

5. 良好胚の見極め(胚のグレード)

当クリニックでは、初期胚はG3b以上で、かつ割球が5分割以上、胚盤胞はBL3BC以上を凍結や移植の対象としています。

●初期胚(2 or 3日目)のグレード

●胚盤胞(5 or 6日目)のグレード

6. 胚移植

●初期胚移植

受精卵を2日目または3日目まで培養し、発育が良好な胚を移植します。

●二段階胚移植

同じ周期の3日目と5日目にそれぞれの成長段階に合わせた胚を移植する方法です。3日目に初期胚を移植することにより子宮環境が整えられ、5日目の胚が着床しやすくなると言われています。

●胚盤胞移植

受精卵を5日目または6日目まで培養し、発育が良好な胚を移植します。

●初期胚移植か、胚盤胞移植か

  • 状態の良い受精卵がたくさん得られた方
    ⇒ 胚盤胞移植
    より強く、着床しやすい受精卵を選別します
  • 良い受精卵が少ない方、培養器の中で胚盤胞まで育たない方
    ⇒ 初期胚移植
    移植キャンセルを防ぎ、受精卵にとってもっとも良い環境に一日でも早く戻してあげます

●新鮮胚移植か、凍結融解胚移植か

採卵と同じ周期に移植するか、一度凍結して別の周期に移植するかは、卵巣・子宮の状態や治療歴を考慮して決めさせていただきます。

7. 胚凍結保存

当クリニックでは、生存率の高い急速ガラス化法(Vitrification)を行っています。

●取り違え防止策も万全です

卵子や精子の取り違えを防ぐために、当クリニックでは「ダブルチェック」の徹底や「色分け」を行っています。

8. 精子凍結

採卵当日に自宅で採精できない方を対象に事前に精子の凍結を行っています。

9. リスク・副作用

卵巣刺激により、卵巣が過剰に反応すると卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という状態になります。症状として、卵巣の腫れ・腹水・胸水・血栓症の可能性があります。

採卵に伴う合併症
出血・感染・他臓器の損傷、麻酔による副作用の可能性があります。

園田桃代ARTクリニック

〒560-0082
大阪府豊中市新千里東町1-5-3
千里朝日阪急ビル3F

★千里中央駅より徒歩3分

<診療時間>
10:00~13:00 15:00~18:00
<休診>
日・祝、火曜・木曜・土曜の午後

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