社会的卵子凍結って本当に安心?~メリットとデメリット、両方を知った上で選びませんか?~

近年、「将来の妊娠に備えて、今のうちに卵子を凍結しておく」という選択肢を選ぶ女性が増えてきています。キャリア、経済的な安定、自分のタイミングで妊娠したいという理由から、卵子凍結は非常に注目されています。

しかし、その一方で「本当に凍結すれば安心なの?」「リスクはないの?」といった不安の声も多く聞かれます。
今回は卵子凍結の現実それでも検討する価値についてお話します。

卵子凍結のメリット

1.年齢による卵子の老化を防ぐ
卵子は生まれる前の胎児期につくられていますが、それ以降はつくられません。そして思春期以降、順に成熟して排卵しますが、つくられた卵子がすべて成熟して排卵されるわけではなく、その多くは時間の経過とともに減少していきます。
また卵子は女性と同じだけの年月を過ごすことになり時間とともに加齢による質の変化を受け続けることになります。
そのため、20代や30代の卵子を保存することで、将来の妊娠の可能性が高まります。

2.妊娠、出産のタイミングを選べる
「パートナーがいない」「今は妊娠できない」など、自分のライフプランに合わせて選択ができます。

3将来への安心感が得られる
若いうちに準備しておいた、という安心感が得られます。

卵子凍結のデメリット

卵子凍結は万能な保険ではないことも知っておいてください。
1.妊娠、出産を約束するものではない
凍結した卵子を将来使っても、必ず妊娠、出産できるとはかぎりません。
年齢による体の変化や、パートナーの有無、子宮の状態なども大きく関与します。

2.高齢妊娠出産のリスク
年齢の上昇に伴う様々な妊娠、出産のリスクへの理解と準備が必要になります。

3.費用がかかる
採卵や凍結保存には費用がかかり、維持費も発生します。また、将来凍結卵子を使って体外受精(顕微授精が必要)する際も、費用が発生します。

4.医療的リスク
卵子凍結を行うにはホルモン剤を注射しての卵巣刺激や採卵手術が必要であり、医療的リスクを伴います。

それでも、「知っておくこと」には大きな価値があります

私たちは、卵子凍結を絶対にすべきとも意味がないとも思っていません。
大切なのは、正しい情報をもとに、ご自身のライフプランに合った選択をすることです。

まずはお気軽にご相談ください
卵子凍結は、人生の大切な選択肢の一つです。
「まだ決めていないけど、話だけでも聞いてみたい」「将来のための卵巣の状況を知っておきたい」などお気軽にご相談ください。
未来の自分を、今の自分が支えてあげられるように。一緒に後悔のない選択を考えてみませんか?

参考ブログ:ライフプラン(社会的卵子凍結)