妊よう性温存治療助成について

梅雨が短く、早く夏が来てしまったのでタイミングを逃したのか、今年は暑くなっても全然蝉の声がしないな・・・と思っていましたが、7月も半ばを過ぎ、朝から蝉の大合唱が聞こえています。
いよいよ夏本番ですね!

先日は海に行ってきました。暑かったですが風が心地よく、寝転んで空を見てのんびりして、かき氷を食べて・・・夏を満喫してきました。





さて今回は大阪府在住の方に向けて新しく始まった助成制度についてご紹介します。

プレコンセプションケアの推進による女性への支援​
~大阪府早発卵巣不全患者等妊よう性温存治療助成試行事業~

長い名前ですが、プレコンセブションの推進と、必要に応じて医療につながる機会を提供することが目的とされています。

プレコンセブションとは、性別を問わず、適切な時期、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う概念です。

何が助成されるの?

この事業では以下にかかった経費が助成されます。(上限額あり)

・AMH検査

・卵子凍結

・凍結卵子の保管料

・生殖補助医療


このうち、当院はAMH検査を受検できる医療機関として指定を受けていますので、
当院のプレコンセプションケア外来で行ったAMH検査は助成の対象となります。


ただし、年齢や、事前にオンライン講座を受講するなどの条件がありますので、府のHPをご確認下さい。具体的な申請手続きはまだ準備中とのことですので、新しい情報が分かり次第皆様にお知らせしていきますね。

AMH検査とは?

AMH検査は「卵巣年齢を調べる検査」と言われることがありますが、実際に卵巣の年齢を調べるのではなく、卵子の残りがどれくらいあるかを数値で予測するもので、当院のプレコンセプションケアでもお勧めしている検査です。不妊治療においても、卵子凍結においても欠かせない検査となっており、治療方針を決める上で重要な要素のうちのひとつです。

大阪府の助成事業は東京都などが実施しているものに比べると対象が限定されているので、残念に思うところではありますが、令和11年度までの「施行」事業ということですので、今後も動向に注目していきたいと思います。