連日の猛暑日で室内で過ごす時間が多くなりますが、クーラーで体が冷たくなっていませんか💦💦
外でも室内でも体調を崩さないよう気をつけましょう。
今日はタイトルにある帝王切開と子供の成長についてです。先日 日産婦医会報(令和7年6月1日発行)に掲載されていた内容をご紹介します。
不妊治療が終わり妊娠すると今度はまたいろんな心配や不安が生じることかと思います。
いよいよお子さんが生まれるという段階で帝王切開をすすめられたけど、産道を通らない子供の発育は大丈夫なの??と心配する方もいらっしゃるかもしれません。
日本では帝王切開分娩が増加傾向にあり21.6~27.4%に達しますが、帝王切開による長期的な影響を研究する結果は十分なデータがなかったそうですが、岡山大学の先生方による研究で、2,114名のお子さんの1.5歳から9歳になるまでの調査を発表されています。
肥満や入院などの身体的健康、発達や行動などの神経発達など多岐にわたる項目を評価した結果、呼吸器や消化器疾患による入院を含む全原因による入院リスクや5.5歳時と9歳時の過体重や肥満は帝王切開で生まれたお子さんに有意な関連はなく、運動や言語発達、認知社会情動発達、注意行動などの問題も帝王切開で生まれたお子さんに有意な関連はなかったそうです。
これを踏まえて帝王切開は少なくとも学童中期までのお子さんの健康や発達に大きな悪影響を与える要因になっている可能性は低く、帝王切開の必要性を判断する際は母児の安全を最優先に考えるべきと締めくくられています。