人工授精法について

こんにちは。今回は人工授精法についてお話しようと思います。
人工授精法は排卵日を超音波検査で予測するところまではタイミング療法と一緒ですが、性交渉ではなく精子を洗浄・濃縮し精子を子宮に注入する方法です。

人工授精の特徴は大きく分けて2つあります。

・子宮頸部(子宮の入り口)をチューブで突破できる。

・精液検査の結果が悪い人でも自然妊娠に近い形で妊娠を目指せる。

この2つが大きな特徴です。

子宮頸部をチューブで突破できる

通常の性交渉で膣内に射精された精子は1%ほどしか子宮内に到達しないと考えられています。その障害となる子宮頸部をチューブで突破し、子宮内に精子を注入することにより妊娠率を高めることができます。チューブで精子を注入するため性交障害や射精障害の方でも妊娠を目指すことができます。

またフーナーテスト(頸管粘液が精子の運動性・生存性を妨げているかを確認する検査)が不良であった方も人工授精法をすることにより妊娠を目指すことができます。

精液検査の結果が悪い人でも自然妊娠に近い形で妊娠を目指せる

人工授精法では精子を洗浄・濃縮する処理を行うため、精液検査で乏精子症(精液中の精子数が少ない)や精子無力症(運動している精子の割合が低い)と言われた方でも自然妊娠に近い形で妊娠を目指すことができます。

人工授精法の妊娠率は年齢や回数によって変わるため、正確な妊娠率を出すことはできませんが7~10%程度と言われています。人工授精に関わらずご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。