みなさんこんにちは。
看護師・生殖医療相談士濱田です。
私は前月末に開催された受精着床学会で「当院の凍結胚についての意識調査」という演題で発表を行ってまいりました。
アンケート調査にご協力いただきました皆さまに大変感謝をしております。
この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。
凍結胚についての意識調査については、他の先生が研究されているご講演を拝聴し、当院でも意識調査を実施し、今後のご対応について検討を行いたいと考えました。
当院の調査では6割以上の方が凍結胚の廃棄に抵抗があると回答していました。
体外受精により、家族計画が終了した後、または何らかの理由で治療が継続できなくなった方も凍結胚が残っていることにより悩み続けるカップルが存在します。
しかし、「でも仕方ないよね」と廃棄されるカップルが大半かもしれません。
今後の妊娠・出産は希望していないけれども凍結胚の廃棄には抵抗があり、凍結胚継続・廃棄に悩むことがございましたら、当院の生殖医療相談士による相談窓口や公認心理士によるカウンセリングでご相談いただくことが可能です。
・凍結胚を持ち帰りたいけど可能ですか?
・凍結胚はあるけど、また妊活をするのかやめるのかも決められない。
などのご相談もけっこうですよ。
また、家族計画が終了し、通院していない方でもご相談が可能ですよ。
ぜひご利用くださいね。
SpecialThanks
今後の対策について大変ご協力いただいたカップルの存在があります。
お二人は胚を持ち帰る事をご希望されました。他のクリニックでの胚を持ち帰るセレモニーに関する記事をご覧になられ、当院にご相談してくださいました。当院では初めてのことです。
お2人は「私たちと同じように悩んでる方がいてるかもしれない。」とご意見をいただくことができサポート体制を考える事ができました。
その日、たくさんのことをお話ししてくださいました。
そのお声は、私たちが日々行っている看護を振り返り、さらにより良い支援につなげていく上で、大きな学びとなりました。
実際に体験された方だからこそ語れるお気持ちやご意見は、他では得られない深い気づきを私たちに与えてくださいました。
いただいたお言葉を大切に受けとめ、これからも患者さまやご家族に寄り添った看護を心がけてまいります。
ありがとうございました。