子宮内膜症や月経困難症の方へ EP配合剤について

当院ではプレチェック検査を受けていただいた方、
もしくは当院で不妊治療中でしばらく子宮内膜症や月経困難症の治療を優先と判断した方にEP配合剤、

いわゆる避妊を目的としないピル💊を処方しています。

不妊治療中の方は、妊娠を優先とするため
月経困難症がある方は鎮痛剤や漢方を内服しながら治療されていますが、
しばらく不妊治療ができない場合など月経困難症の治療としてピル処方希望がある際はご相談ください。

ピルには、28日周期で服用するタイプや最長120日間連続服用するタイプなどがあります。

受診して頂き問診票を確認の上、内服禁忌事項がないか確認をします。

当院では血栓症発症リスクのある方
血栓症既往のある方
肥満の方
40歳以上の方(使用薬剤によっては可)
喫煙者の方)
などへ処方はしていません。

事前に子宮頸がん検査や性病検査、超音波検査、血液検査を受けていただきます。

処方に問題ないと判断した際はまず1か月分処方し副作用等問題がなければ処方を追加します。

薬剤の飲み始めはマイナートラブルとして頭痛、吐き気、不正出血などがありますが、
多くは服用を継続して頂くことで治まる事が多いようです。

注意が必要な副作用としてまれですが血栓症があります。

EP配合剤を1年内服中の方の血栓症発症は0.05%と言われていますが、
発症すれば重篤になる事もありますので、
突然の足の痛み、腫れ、麻痺や胸痛、激しい頭痛、視力障害等あれば
服用を中止し、ご相談ください。

妊娠の希望が出た時点や不妊治療の再開時点で内服を中止して頂くと、
元々排卵障害のない方では順調に排卵が回復します。