温経湯の話

当院でも処方が多い温経湯についてです。

温経湯は3世紀初頭の漢方の古典『金匱要略』(きんきようりゃく)に記載されています。3世紀にすでに存在していたのですΣ(・□・;)今でもそれが続いているのもすごいのですが、本を作られた先生ははどのくらいの患者さんをみて、こういうう人にはこの生薬の組み合わせ、という系統を作られたのかと興味がわきます。

さて原文には、さまざまなキーワードがでてきます。一部ですが、女性の下腹部の冷え、長く妊娠しないもの、不正出血で大量にでるものを止め、過多月経、月経周期の遅れも治療する、唇や口が乾燥、夕方以降発熱するなどなど。

上の症状は「血虚・瘀血・寒」ある女性に使う処方として説明されています。

12の生薬が入っており、

血を補う(補血)*瘀血を改善*体を温める*乾燥を潤す というものです。

近年では温経湯が排卵障害の改善作用があり、ホルモンに作用することが分かっています。

多嚢胞卵巣のラットでは卵胞刺激ホルモンのレセプターを活性化し、胞状卵胞の数を増加させ、不規則な排卵周期を改善させる報告があります。現代では西洋医療の不妊治療と合わせて漢方も活かされています。

多嚢胞卵巣の方で西洋医学での排卵誘発剤での反応が不良の方の併用薬として当院でも使用しています。その方に必要かどうかは診察後に判断していますが気になる方は漢方外来を受診してください。