胚を育てるために大切な「培養液」のお話し

 こんにちは 培養室です !

秋も深まり、少しずつ冬の気配を感じる頃になりましたね 🍂

今回は受精卵(胚)の培養にとって大切な培養液(メディウム)についてお話ししたいと思います。

培養液の種類は大きく分けて2つあります。

1つ目はシングルメディウム(シングルステップメディウム)です。

シングルメディウムは、胚の発育に必要な栄養素などを含み、培養液を途中で交換せずに培養を続けられるように設計された培養液です。

そのため、培養液の種類や使用方法にもよりますが、受精卵から胚盤胞になるまでの数日間、培養液を交換せずに培養することができます。

2つ目はシーケンシャルメディウムです。

シーケンシャルメディウムとは 胚の発育段階に合わせて、使い分ける培養液です。

胚の発育段階に合わせて必要な栄養素が含まれる培養液を使用するため、一般的には培養開始から3日目頃に培養液を交換する必要があります。

培養液を交換するという事は、培養中の胚も全て移動させるという事です。 移し替えを行う中で、温度やphなどの培養環境が変化する可能性があります。

胚を培養するうえでは、このような環境の変化をできるだけ少なくすることも大切です。

そのため、当院ではシングルメディウムを使用しています。

海外製の培養液が多くある中で、当院で使用しているシングルメディウムは、日本卵子学会と企業が共同開発した日本製の培養液です。 

また当院では、タイムラプスインキュベーターにて培養をしていますので、「培養液の交換を行わずに培養できること」と「タイムラプスによる継続的な観察」を活かすためにもシングルメディウムを使用することを選択をしています。

最後までお読みいただきありがとうございます!

今後も大切な胚を安心してお預けいただけるよう、良好な培養環境を維持し、丁寧な培養に努めていきます。