不妊治療中、夫婦円満で過ごすために~妻・夫がそれぞれできること~

不妊治療は、通院や検査、治療そのものによる身体的・精神的な負担に加え、仕事や家事との両立など、さまざまな負担がかかります。

また、治療に対する気持ちや考え方は、夫婦でも同じとは限りません。
「治療のことで夫婦喧嘩が増えた」
「パートナーに気持ちをわかってもらえない」
「どう接すればよいのか分からない」
そんな経験をされる方もたくさんいらっしゃいます。

今回は、治療を続けながら夫婦の関係も大切にするために、妻・夫それぞれができることについてご紹介します。

妻ができること

➀自分の気持ちを我慢しすぎない。
治療中は「自分ばかりが頑張っている」と感じてしまうことがあります。

つらいときは、無理に我慢せず、
「今日は少し疲れた」
「話をきいてほしい」
「今日はそっとしておいてほしい」
など、自分の気持ちを言葉にして伝えてみましょう。

②「わかって欲しい」を具体的に伝える

パートナーに気持ちを理解してもらいたいと思っても、言葉にしなければ伝わりにくいことがあります。
「もっと協力して」ではなく、
「次の受診は一緒に来てほしい」
「今日は家事をお願いしたい」
「治療の結果を一緒に聞いてほしい」
など、具体的に伝えることも大切です。

夫ができること

➀治療について一緒に知る
不妊治療は女性側の通院や処置が多くなりやすいため、男性は「何をしているかわからない」ということもあります。

治療のスケジュールについて一緒に知ることで、妻の負担や気持ちを理解しやすくなります。
「今日はどうだった?」と声をかけるだけでも、気にかけてもらえているという安心感につながります。

②結果だけでなく、頑張っていることに目を向ける
治療中は「妊娠できたか」という結果に意識が向きやすくなります。
しかし、その過程には通院や検査、薬、注射、処置などさまざまな負担があります。
「大丈夫?」
「無理しないでね」
「いつもありがとう」
と声をかけることも、大きな支えになります。

③家事や通院などを「自分ごと」として考える
不妊治療は夫婦二人の問題です。
女性側に負担が偏らないよう、家事を分担したり、通院に付き添ったりするなど、自分にできることを考えて行動することも大切です。

夫婦二人で大切にしたいこと

そして何より大切なのは、「治療を成功させること」だけが夫婦の目的にならないことです。
治療の話ばかりになってしまったときは、治療とは関係のない話をしたり、一緒に食事をしたり、二人の好きなことを楽しんだりする時間も大切にしましょう。

また、治療を続ける中で、「どこまで治療を続けるか」「どのくらいのペースで進めるか」など、夫婦で考えが変わることもあります。
その都度、お互いの気持ちを確認しながら、二人にとって無理のない選択をしていくことが大切です。

不妊治療では、夫婦の意見が違ったり、気持ちがすれ違ったりすることもあります。
大切なのは「相手も同じように感じているはず」と決めつけず、話をすること。
「わかってほしい」と思ったときこそ、言葉にして伝えること。

そして治療のことだけではなく、夫婦二人の時間も大切にすること。

不妊治療は夫婦にとって大きな出来事のひとつです。
お互いを責めるのではなく、支え合いながら、お二人のペースで治療と向き合っていただければと思います。

当院では、治療だけでなく、治療中の不安や夫婦関係のお悩みについても、公認心理士・臨床心理士・生殖心理カウンセラー、生殖医療相談士、看護師がご相談をお受けしています。
「こんなこと相談していいのかな」と思うことでも、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちは、お二人が安心して治療を続けられるよう、一緒に考えていきます。

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