体外受精の卵巣刺激方法 ~高刺激?低刺激?自然周期?~

みなさん、こんにちは!

院長の園田桃代です。

コロナから解放されて初めてのGW。
みなさんはどのように過ごされるのでしょうか?

行きたかったところ、
見てみたかった景色、
待ちに待ったイベント、

今まで充分、我慢してきたのですから、思いっきり楽しみましょうね。

私は先日、お天気のいい日に、久しぶりに万博公園へ行ってきました。

太陽の塔を見上げ、美味しい空気を吸い、芝生に座っておにぎりを頬張り、小さい子供のようにクジラの足こぎボートに乗って、リフレッシュしてきました。

万博公園内にある1970年万博の展示館であるEXPO’70 パビリオンにも行ってきたのですが、当時のパビリオンの写真やスタッフのおしゃれなユニフォームの展示など、結構楽しめる内容でした。

皆さんもよかったら足を運んでみてください。

1970年の万博では世界中から6400万人もの方が来られたそうですが、2025年はどのくらいの人たちが集まるのでしょうか。
とても楽しみです。

今回は、
体外受精における卵巣刺激方法についてお話したいと思います。

卵巣刺激方法にはいろいろありますが、
大きく分けると、

①高刺激、②低刺激、③自然周期 に分かれます。

➀高刺激

注射薬を連日使用し、多くの卵子を採ろうとする方法です

Long法:排卵を抑制するために点鼻薬のGnRH agonistを採卵周期の前周期から使用する。

short法:排卵を抑制するために点鼻薬のGnRH agonistを採卵周期の月経day1-3から使用する。

antagonist法:排卵を抑制するために注射薬のGnRH antagonistを卵胞14-15mm程度まで成長した時期から使用する。

それぞれに良い点、悪い点はあります。
当院ではOHSSのリスクをなるべく避けるため、antagonist法を選択しております。

②低刺激

①ほど注射薬を使用することはせず、内服薬と少量の注射薬で刺激する方法です。
卵巣機能が悪く、多くの注射をしても投与量に見合った卵胞発育が得られないと予想される方に適しています。

③自然周期

全く薬を使用せず、自然の卵胞発育を待ち、採卵を行う方法で、採卵できる卵子は1ヶです。

どの卵巣刺激を選択するのかは、個々の卵巣機能やこれまでの治療歴等により判断します。
ただし、周期により卵巣の反応は異なることもありますので、実際に採卵に入る周期のエコー所見やホルモン値で最終的に判断していきます。

体外受精において、どの卵巣刺激方法を選択するかは、より良い受精卵を得るためにとても重要なことです。
患者さん個々、および各周期において、より適した卵巣刺激を選択していきますので、分からないことがあれば、いつでも質問してくださいね。

院長 園田桃代