~🍑桃クリ🍑ブログ 培養室紹介~前編~


今回は培養室から初の投稿ということで、まずは、培養室について簡単にご紹介させていただきたいと思います。

当院では、7名の培養士が働いており、

・精液検査
人工授精体外受精に使用する精子の処理
・受精操作
・胚の観察や凍結・融解  など、主に精子や卵子を扱う仕事をしています。

その他にも、
・ホルモン検査
・患者様への説明
・培養士外来
・機械のメンテナンス
・セミナーや学会発表   などもさせていただいています。

今回は前編として、その中のいくつかを簡単に紹介させていただきたいと思います!

精液検査

患者さまに最初に受けていただく重要な検査のなかの一つです。
専用のカップに精液を取って提出していただき、 精液中の精子数、運動している精子の割合、正常な形態の精子の割合などを調べる検査です。
培養士は、 顕微鏡を用いて精子を1匹ずつ数えて精子数 や運動している精子の割合 を調べたり、精子の形態を調べる検査では、下の写真のように精子を染色して一つ一つ観察しています。

クルーガー検査
形態観察のために染色された精子

人工授精・体外受精に使用する精子の処理

精液の中には、受精が可能な成熟した精子だけでなく、未熟精子や奇形精子、白血球などの不純物も含まれています。
このような精液を処理にかけることで成熟した精子のみを回収し、治療目的に応じて運動性の高い精子を集めたり、精子濃度を調整したりしています。

ホルモン測定

採卵周期や移植周期に入る前や、 採卵日や移植日を決定するときなど、体外受精の治療で行うホルモン検査はクリニック内で行っています。

ホルモンの測定に使用する機械

ホルモン測定機

患者様への説明・培養士外来

当院では、培養士からによる患者さまへの説明を積極的におこなっております。

精液検査や人工授精のときの精子の状態の説明、胚凍結や精子凍結の結果説明、 移植前の説明などを担当しているため、患者さまにお会いできる機会はたくさんあります。

また、普段の説明とは別に培養士外来も行っています。
説明で聞きそびれた事、後で疑問に思った事、普段から疑問に思っている 事などの患者様の疑問・質問に培養士がお答えするというものです。
受付に質問用紙をご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

後編に続きます

今回は、胚培養士やその仕事内容について前編として、簡単ではありますがご紹介させていただきました 。
このような仕事を通して、患者様のサポートをさせて頂いています。

後編では、
・受精操作
・胚の観察や凍結・融解
・ セミナーや学会発表 
について、お話しさせていただきます。

また、 他にも知りたいことがありましたら、是非質問して頂ければと思います!