4月3日は葉酸の日

3月も中旬となり、
日差しの暖かい日が増えてきましたね。

桜前線も気になるところですが、
個人的にはこの時期だけの桜や苺のスイーツもとっても楽しみです。

さて、少し先の話になりますが、
『4月3日』が何の日か、みなさん知っていますか?

ヒント)イメージキャラクター:フォーリーちゃん

答えは『4(ヨン)3(サン)=葉酸』。

4月3日は日本先天異常学会が定める『葉酸の日』です。

フォーリーちゃんは葉酸のキャラクターなのです🍓
よく見ると、葉酸を多く含む ほうれん草やいちごを身に着けていますね!

葉酸とは水溶性のビタミンB群の一種で、
細胞の分裂や増殖、DNAの合成などに関与しています。

つまり、新たな命をお腹の中で育む
妊活中~妊娠初期の女性にとって葉酸はとても大切なものなのです。

妊娠初期は胎児の細胞増殖が盛んに行われ、特に神経管(脳や脊椎)が形成される時期なので、この時期に葉酸摂取が不足すると胎児の『神経管閉鎖障害』の発症リスクが高まることが分かっています。

【主な神経管閉鎖障害】=生まれつきの脳や脊椎の病気

諸外国の研究結果から神経管閉鎖障害のリスク低減のため、
日本でも2000年に厚生労働省から

『妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加え、
栄養補助食品(サプリメント等)から1日400μgの葉酸を摂取するように』

との通知が出され、母子手帳に明記されることとなりました。
葉酸の摂取時期はおよそ妊娠1か月以上前から妊娠3か月までとされています。

先述の通り、葉酸は普段食べている食品の中に含まれるものですが
この時期の葉酸摂取はサプリメント等からの摂取が推奨されています。
さて、それはなぜでしょうか?

葉酸サプリメントが推奨される理由

➀ 食品中に含まれる葉酸は消化吸収の代謝過程で影響を受ける。
(生体利用率の低下)
※サプリメントは葉酸の構造が異なるため、生体利用率が高い。

②水溶性ビタミンであるがために、調理による損失をうけやすい。

このように、必要量が思うように摂取できない可能性があるのです。食品から得られる葉酸の生体利用率は50%程度と推定されています。

③葉酸400㎍を日常的に食品から摂取するのが大変!!

葉酸が多く含まれる代表的な食品にはほうれん草、ブロッコリー、納豆、いちご等がありますね。簡単な例で計算すると、ブロッコリー1株に含まれる葉酸は約200㎍。つまり400㎍摂取するには2株が必要となりますが、生体利用率が50%なので実際には4株のブロッコリーが必要ということになります。

これを毎日続けていくのは、なかなか難しいですよね。

上記のような理由から、
妊活中の葉酸はサプリメントで摂取するのが一番効率的と言えます。

葉酸の効果が検証されて以降、諸外国では国策として米や麦などの穀類への葉酸添付を行い、神経管閉鎖障害を劇的に減少させることに成功しています。
一方で日本では葉酸の認知度が低く、国際的に見ても遅れをとっている状況にあります。

葉酸サプリメントは当院受付でも購入することができます。
薬局などで、好きなものを選んで頂いても大丈夫です!
まだ飲んでいないよという方は、すぐにはじめてみて下さいね。