不育症検査にも助成制度ができました

先日、LINEHPでもお知らせしましたが、当院は令和3年5月26日付で厚生労働省より【先進医療実施医療機関】に登録されました。

〈流産検体を用いた染色体検査〉が先進医療技術名です。《2回以上の流産及び死産の既往がある方》は、この検査費用について上限5万円までの助成を受けることができます。
今までは豊中市の制度でしたが、大阪府も令和3年7月1日より助成実施となります。

こちらをご覧ください。
(大阪府HP:『大阪府不育症検査費用助成事業について』)

わかりにくい箇所もあるかと思いますので、少し補足させていただきますね。

大阪府では、令和3年度から、研究段階にある不育症検査のうち、保険適用を見据え先進医療として実施されるものを対象とし、かつ不育症の方の経済的な負担の軽減を図るために、その検査費用を上限5万円まで助成をしましょうということです。
ただし、先進医療機関として厚生労働省から承認された医療機関で行わないと助成対象とはならないのです。

当院は上記の通り承認されていますので、当院で行った〈流産検体を用いた染色体検査〉は対象になります。

ただし大阪府内であっても除外されている市町村があるのでご注意ください。
各市町村ごとに不育症助成の内容が違いますので、一度お住まいの市町村にお問合せしていただければと思います。

風疹のクーポンをお持ちの方へ

昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性の方でお住いの市町村から送られたクーポンをまだ使用せず家にある方はいらっしゃいませんか?

実はこの制度の対象期間が2022年3月31日にて終了となります。この終了期間以降に風疹の抗体検査やMRワクチンを受けられても、当然無料にはならず自己負担となります。

忙しくてなかなか検査やワクチンを受けることが出来ない方も多いかと思いますが、妊婦、特に妊娠初期の女性が風疹ウィルスに感染すると、おなかの赤ちゃんが目や耳、心臓に障害をもつ「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。妊娠を希望する女性にとって、あらかじめ風疹に対する免疫がついているかどうかを抗体検査によって調べておくことはとても重要なことです。
また近年では風疹にかかった人は女性より男性が多く、特に40、50代の男性は過去の公的な予防接種の対象外であったため、抗体を持つ人が他の年代より少ないとさています。
多くの人が免疫を持つことで風疹の流行を抑制できるよう、妊娠を希望する女性やその周囲の人への抗体検査やワクチン接種は大切です。

コロナワクチンを受けることも今はとても大切な事ですが、コロナワクチンを受けた後は2週間の間隔を置くとMRワクチンの接種が可能です。

国も妊活を応援してくれています!ぜひ利用されてはいかがでしょうか?     受付 青木夕佳子