漢方のお話⑦ ~つわり~

こんにちは。

年末が近づいてきました。
だんだんと寒さを感じる様になりましたが体調を崩さないよう気を付けましょう。
(喉のイガイガや風邪のひき初めにも漢方はおススメです!)

年末年始お酒の飲み過ぎでオエオエする方もいるかもしれませんが。。。。

今回は不妊治療の先にある「つわり」についてです。

吐き気のイラスト

つわり症状に漢方があることを頭の片隅にでも覚えといてください!

つわりはある人とない人、あっても軽度から入院が必要になるほど重度になるなど様々です。
(重症の時は悪阻:おそと言います)

早い人で妊娠5週くらいからムカムカを感じ、
だいたい妊娠15-16週くらいには終わるのですが、
先が長くいつ終わるのか分からない吐き気やだるさ、めまいに憂鬱になる方も。。。。。。

基本は脱水にならない様に飲めるもの、食べれるものを口にすることですが、

とにかく吐く、水の事考えるだけでもムカムカ、唾液がたくさん吐き出る、喉が詰まった感じ、など症状によって処方する漢方も数種類あります。

もともと「気血」が不足し、腎の気が弱く胃のあたりに水が溜まりやすいタイプが妊娠すると症状がでると言われています。

いくつかあるつわりの漢方の代表的なものに「小半夏加茯苓湯:しょうはんげかぶくりょうとう」があります。

入っている生薬はシンプルに3つだけです。

半夏:吐き気を抑える作用

茯苓:利水作用

生姜:吐き気を抑える作用

吐き気があるのに漢方飲めるか??? と思うかもしれませんが体が欲してるので案外飲めます。
ただ飲み方にコツがあり、薬を一旦白湯などで溶かし、それを冷水や氷で冷たくして少しづつ飲む事です。

ちなみに小半夏加茯苓湯ですが、冬の急性胃腸炎などでムカムカする時にも良いです❣

(二日酔いで気持ちが悪い方にも効く漢方もあります。。。)

漢方外来だけではなく、通常の診療中でも漢方についてお気軽にご相談ください❣

医師 小柳良子