花粉症の季節ですね

皆さんこんにちは。
春が近づいてくるワクワク感と同時にこの時期になると花粉症との付き合いが必要になってくる人も多いと思います。
最近のニュースでも今の時点で花粉症の症状を持っている方の約7割の方が症状が出始めていると答えていました。

花粉症とは、体内に入ってきた花粉を異物とみなし、体外へ排除しようとするときに起こる身体の過剰な反応です。
人によって症状は様々で鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の痒み、肌の痒みなどが主な症状になります。

これからは春の花粉の代表的なスギ花粉の時期に突入していきます。だいたい2月~3月がピークと言われており
その後にヒノキ科の花粉が4月をピークに5月のゴールデンウィークの頃まで続きます。
今年の飛散量は平年並みかやや多めとの予想となっています。

春だけじゃなかった! 全体の約4割が秋の花粉症と認識 - ウェザーニュース

もちろん毎年花粉症の辛い症状を経験している人は、この時期になると花粉症対策を怠らないでしょう。
ただ今のこの新型コロナウイルス感染症の流行のなか、室内換気などの対策は花粉症の方にとっては裏目にでてしまったり…。日常生活の対策としてのメガネやマスクなどは感染症予防のために普段から行っており、それが万全の対策になっています。がやはり症状は完全に抑えることができないとの不安を抱えている方も多いと思います。

やはり花粉症の薬との付き合いが必要になってくる頻度が増えてくるのではないかと思います。

毎年この時期になると患者さまからは花粉症の薬についての質問が増えてきます。
「今の時期(妊娠の可能性のある時期)は花粉症の薬を続けてもいいのでしょうか?」
「この薬を飲んでいるのですが、飲まない方がいいでしょうか?」
「胚移植予定ですが、いつまで薬を飲んでもかまわないのでしょうか?」
など不妊治療中は、妊娠の可能性のある時期や治療との兼ね合いで薬が妊娠や治療に影響するのではないか。と不安に思われる方も多いと感じます。

結論から言うと、妊娠の可能性のある期間については、内服して頂いても問題ないと言われています。
妊娠が分かってからの内服については、「有益性投与」と言って、治療上の有益性が危険性を上回る場合と判断される場合にのみ投与と記載されている薬品が多くなります。
症状がひどい場合には症状を抑える必要が上回った場合は、内服したほうがいいということになります。


花粉症を経験したことが無い方や、市販の薬で対応している方にとっては、この時期、新型コロナ感染症のオミクロン株感染での症状が花粉症の症状と似ているということもあり、ご自身では判断が難しいことになると思います。
また、妊娠中に薬の影響を一番受けやすいと言われている時期は、妊娠4週(2か月)から12週(4カ月)頃で、胎児のいろいろな器官がつくられる重要な時期です。
できれば、花粉症の症状がある方は専門の機関で診察を受け、個々の症状に合わせて処方される薬の方が効果がみられ、また妊娠が分かってからも相談しやすい体制が整い安心だと思います。

これからも感染予防と共に花粉症対策を続けながらこの辛い時期を乗り越えましょう。