胚移植では気持ちも前向きに

こんにちは、培養室です。

今日は七夕ですね。街中でもいろんなところに笹飾りが見られ、短冊に書かれた無邪気なお願い事にほっこりしますね。毎年参加してみようかなと思うのですが、大人になると願い事も欲深さが出てきて恰好悪いので断念してしまいます。今年も心の中でお願いしておこうと思います。

さて、妊活する上で良いこと悪いことというのはたくさんありますが、その中にも縁起をかつぐために噂されているもの、いわゆる「ジンクス」というのが多くあるのもご存じでしょうか?七夕のお願いごとにちなんで、今回は、妊娠・出産に関する中でも特に胚移植に関わるジンクスをいくつかご紹介したいと思います。

・胚移植後にフライドポテトを食べるとよい

アメリカで体外受精をした人たちの間で広まったようです。理由は不明ですが、そんな脂っこいもの摂らない方がいいんじゃないか、という意見もあるようです。

・胚移植前にパイナップルを食べるとよい

パイナップルに含まれる酵素が炎症反応を抑え着床環境を整えるためだそうです。缶詰にはこれらは含まれていないので、生のものを食べるようにしましょう。

・胚移植前にホットミルクを飲むとよい

「札幌駅北口のミスドでホットミルクを飲んでから胚移植をしたら妊娠した」というかなり具体的な出どころのある噂です。牛乳に含まれるビタミンAが子宮環境を整え、同じく含まれるビタミンBはつわり予防効果があるということからきているようです。ただビタミンAは妊娠初期に摂りすぎると赤ちゃんに悪影響があるため、過剰摂取には注意してください。

・胚移植後に渡り蟹のパスタを食べるとよい

渡り蟹、正式名称カザミは年2回産卵することで知られており、そのことから子宝祈願として有名になったと言われています。パスタについては出どころは不明です。SNSで誰かが拡散したという話も。

・誕生月は妊娠しやすい

誕生月は運勢が変わりやすいというところからきているようです。

・胚移植後に『トツキトオカ』のアプリを入れるとよい

『トツキトオカ』は妊娠記録アプリです。胚移植後にインストールすると妊娠を呼ぶと言われているそうです。陰性が出た場合は登録停止することもできるようです。

こうしてみると食べ物に関する噂が多くなっています。多少の栄養学的観点から見たものもありますが、ほとんどは科学的根拠のないものとなっています。でも縁起を担いで気持ちが前向きになるという点では、まったく効果がないとも言えないのかもしれませんね。どれも気軽に実践できるものばかりですので、いいと思うものがあれば試しにやってみてもいいかなと思います。

暑い日が続くようになってきたので、体調には気をつけてお過ごしくださいね。