早生まれは損?

「早生まれは損」こんな話を耳にしたことがあるでしょうか?

生まれ月については赤ちゃんを望んだ時や授かったとき、
程度は違うにしても、みんなが一度は考えることかもしれません。

「〇月生まれが良いな」「保育園入園のためには〇月生まれでないと!」
「早生まれ…心配だな」
実際にもこの話は、患者さんや友人との間で話題になったことがあります。

【早生まれと遅生まれ】

早生まれ:1月1日~4月1日生まれ
遅生まれ:4月2日~12月31日生まれ  のことです。

実は、6月中が最終月経で妊娠が成立した場合の出産予定日は3月で、
まさにこの「早生まれ」の時期になります。

この「早生まれ」について調べてみると
「損」という関連ワードがでてきました。

はたして、早生まれは「損」なのでしょうか?

【実際の月別出生数】

本当に多くの人が早生まれは損だと考えているのならば
出生数に偏りが出ているのだろうな、と思い調べてみました。

実際の最近の月別出生数は…

       出典:「人口推計」(総務省統計局)加工して作成


特に早生まれが少ないということもないようです。
(それより、全体の出生数の減少のほうが気になりますね…)

【早生まれに対する心配】

多くは幼少期の発達に関してのことのようです。
しかし、成長発達の差は小学校低学年を終える頃には概ねなくなるとされていますし、
本人の本来の能力は、生まれ月に関係のないものです。

「あなたは〇月生れだからできない」「〇〇ちゃんはもうできるのに・・・」
こういった考え方こそが、早生まれを「損」にしてしまうのかもしれませんね。

【早生まれのメリット】

大人になってみれば、早生まれは歳を取るのが遅くて良いな~くらいの
そんなものですが、待望の赤ちゃんのこととなると気になりますよね。

心配な人のために、ここでは早生まれの「メリット」をあげておきますね!

  • 遅生まれの子から刺激を受けながら成長するため、向上心が強く努力家
  • 幼稚園などでは月齢を考慮し、手厚く対応してもらえる
  • 学年の中でいつでも若くいられる
  • 定年が誕生日基準のため、同じ条件下では生涯賃金が高くなる

いかがでしたでしょうか。
早生まれを「損」にするのも「得」にするのも
本人を取り巻く環境によるものと考えられますね。

また、不妊治療の現場からお話すると、一番「損」なことは生まれ月を意識するあまり、
大切なチャンスを逃してしまうことです。

以前の院長の『卵の在庫!』の記事にもあったように、
卵子の在庫数には限りがあり、妊活では治療時の年齢もとても大切な要因です。

妊活中は期待や不安、様々なことに思いを巡らせる日々かと思います。
今回の記事がそんな皆さんの不安の1つを軽くできたら良いなぁと願っています。


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