紫外線と妊活の意外な関係

こんにちは!9月になりましたが、まだまだ残暑厳しい日が続きますね。

日差しの強い時期の関心事と言えば、紫外線対策。

紫外線はお肌の大敵!と、日焼け止めに、日傘、アームカバー、サングラスなど
皆さん多種多様な紫外線対策をされているのではないでしょうか。

同じ気象条件の場合、太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届き、
一日のうちでは正午ごろ、日本の季節では6月から8月に最も紫外線が強くなるといわれています。

紫外線に対してはあまり良いイメージを持っている人は少ないのでは?と思いますが、
実際、紫外線により引き起こされるトラブルや疾患は多岐に渡ります。

(環境省 紫外線環境保健マニュアル2020 より)

紫外線対策をしっかりと行い、予防していくことが大切なのが分かりますね。


ところで、紫外線は本当に体に悪いばかりなのでしょうか?

紫外線とビタミンD

以前のナースブログ『妊活に注目!ビタミンDの力』でも触れていますが、

実は、紫外線には妊活に重要なビタミンDを合成する働きがあるのです。

私たちは食事からのビタミンDと、
紫外線により自身の体で合成されるビタミンDの両方を使って、
必要なビタミンDを得ています。

しかし、
ビタミンDが多く含まれる食品はきのこ類や脂身の魚類などに限られているため、
意識していないと必要量を食事から十分に摂取するのは、なかなか難しいことです。
(そのため、当院ではサプリメントの摂取も推奨しています。ただし、摂取上限量があるので注意しましょう)


さらに、
妊活世代の若い女性は特に紫外線を避ける傾向にあるため、
よりビタミンDが不足した状態になりやすいと言えます。


妊活に続く妊娠中、
授乳期のビタミンD不足は赤ちゃんのビタミンD不足の原因となり、
骨の成長を妨げ、高度のO脚やけいれんの原因になることがあるので、注意が必要です。

日光浴で紫外線を取り入れてみよう

紫外線により必要なビタミンDを合成するのに必要な時間は、地域や季節、時刻、天候、服装、皮膚色などにより左右されるので一律に言い切れない部分はありますが、

両手の甲くらいの面積が 15 分間日光にあたる程度、または日陰で30分間過ごす程度と言われています。

また日光(紫外線)を浴びることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌も促進されます。
セロトニンは心を安定させ、ストレス解消にもつながります。

最適な紫外線量には先述の通り個人差がありますが、
紫外線の正しい知識を持ち、上手に付き合っていけると良いですね。

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