不妊治療の保険診療についてのアンケート結果報告

皆さんこんにちは。
今回は、2023年4月~5月にかけて通院中の方にお願いした保険診療適用開始の思いについてのアンケート調査結果をご報告したいと思います。
今回、アンケートにご協力して頂いた方は112名です。
このアンケート結果は、昨年11月に行われた日本生殖医学会学術講演会でも発表してきました。

 ・現在受けられている治療について

・不妊治療を開始した時期について

保険適用開始後(2022年4月以降)に不妊治療を開始された方にお聞きします
 ・保険適用開始が不妊治療開始のきっかけになりましたか?

保険適用開始以前(2022年4月以前)から不妊治療を受けられていた方にお聞きします
 ・保険適用になり変化したことはありますか?

  *治療費用の負担額について   *無回答は除いています

  *治療について周囲に相談しやすくなりましたか?
   ①変わらない  76%
   ②いいえ    11%
   ③無回答    8%
   ④はい     5%

  *通院しやすくなりましたか?
   ①変わらない  58%
   ②はい     29% 
   ③無回答    8%
   ④いいえ    5%

保険適用開始になり、治療の負担額は減少したと感じる方が多く、経済的には良い影響をもたらしたとの結果がみられましたが、周囲の環境や通院についての社会的な影響については変化を感じられなかったという回答が多かったと考えられます。

保険適用開始以前(2022年4月以前)から不妊治療を受けられていた方にお聞きします
 ・不妊治療が保険適用になったことについて

 *「良くなった」と答えた方の良くなったと感じたことは?
  ①経済的に治療が受けやすくなった  23名
 ②精神的に治療が受けやすくなった  10名
  ③仕事と両立しやすくなった      1名

  *「悪くなった」と答えた方の悪くなったと感じたことは?
  ①待ち時間が増えた          4名
   ②仕事との両立が難しくなった     2名
   ③保険適用の内容が分かりにくい    2名
   ④希望の検査や治療が受けにくくなった 1名 

保険診療を受けられている方にお聞きします
 ・保険適用外(自由診療)の治療を提案された場合どうしますか?

全ての方にお聞きします
 ・保険診療については主にどこで情報収集していますか?

全ての方にお聞きします
 ・今後の保険診療について希望することはありますか?

   ・年齢制限・回数制限の廃止希望      12名
   ・検査・治療の保険適用範囲を拡げて欲しい  8名
   ・全ての検査・治療が保険診療になれば良い  8名
   ・混合診療が出来るようになれば良い     4名
   ・全体的な費用負担が軽減できるとうれしい  3名
   ・待ち時間を短縮して欲しい         2名
   妊婦健診や出産も保険診療を希望する    2名   
     等が主な回答でした。  

今回のアンケートは保険適用開始し、1年後の患者様の状況についてお聞きしました。診察の待ち時間の合間に答えて頂いた方々は、ご協力ありがとうございました。 
保険適用開始により、経済的・精神的な負担が軽減したことで、不妊治療の壁は低くなり、治療は受けやすくなったのかな。という印象があります。
しかし、診察の待ち時間が増えたことでご迷惑をお掛けしたり、また治療の状況によって治療回数や年齢制限があるというデメリットがみられ、改善の要望があることも事実です。
今後も保険適用や先進医療の状況の変化などがあれば、皆さまに必要な情報を提供していきたいと思います。
また、通院中の皆さまには以前のブログでもご夫婦の来院についてお願いしてきましたが、引き続きご協力お願いします。