漢方のお話

こんにちは。小柳です。

11月より復帰しました。
しばらくは午前診療が主ですがよろしくお願い致します。

さて私はしばらく「漢方薬」について書きます。

漢方薬、みなさんはどんなイメージをお持ちですか?

私は「不味そう」としか思えずいわゆる食わず嫌いでしたが、
今では御守りの様に持ち歩いてます。

病気とまではいかなくても調子がいまいちな日はありますよね?
月経に関係して良い日と悪い日が繰り返し定期的にやって来る方もいらっしゃると思います。
不調があっても、ずっとあるからこれが普通と思っている方、病気じゃないから治療は無いと思ってる方、
このブログを機会に漢方薬に興味をもって頂けると嬉しいです。

さて漢方の基本ですが、
人の体にある「気血水」がバランスよくめぐっていると健康であり、この3つの何かがバランスを崩すと不調が出ると考えます。

①「気」は目には見えない人の生命エネルギー

気虚(ききょ)

気が消耗すると身体がだるい、疲れやすい、日中眠い、風邪をひきやすいなど。

気欝(きうつ)

気が停滞するとそこに違和感を感じるといわれ、
例えば頭に停滞した場合は帽子をかぶったような重い感じ、
喉なら咽のつまり感、気分が沈んで優れないなど。

気逆(きぎゃく)

自律神経やホルモンバランスが崩れると、
のぼせ、動悸、発汗などが生じます。

②「血」:全身を巡り栄養を与えるもの

瘀血(おけつ)

睡眠不足や便秘、ストレス、過食、運動不足などにより、
血が滞り目の周りのクマ、不眠、精神症状、腰痛・筋肉痛、痔、月経異常など。

血虚(けっきょ)

血が不足した状態で乾燥や爪が割れやすい、髪が抜けやすい、集中力がない、こむら返り、動悸、不眠など。

③「水(すい)」:体をうるおす水分代謝に関するもの

水毒(すいどく)

体の浮腫み、尿や汗、鼻水、めまい、吐き気嘔吐など。
水毒体質の方は、飲んだ水が胃の辺りでチャプチャプ鳴ることがあります。

以上の中で私はこれかな?と思い当たるタイプがありましたか?

婦人科症状は気血水に関連していると実感しますが、
以下の様な具体的な症状がありますか?

・月経痛
・月経前にイライラ、気分が落ち込む
・月経前後のめまい
・月経前後の吐き気
・月経前にむくむ
・疲れやすい
・顔がのぼせる
・手足が冷える
・寒がり
・腰のまわりが冷える
・舌に歯型がつく など

毎日自分の舌を観察してみてください。
健康な時は淡紅色ですが、苔が厚くなったり、歯型がついたり、舌の裏の血管が太くなっていませんか?
毎日みてると変化が分かりますよ。

気血水のバランスが保たれ体が整うと日々の生活の質も上がり妊娠に向けた体の土台を作る事にもなります。

漢方薬について興味ある方は気軽にご相談くださいね!

医師 小柳良子